STORY
主人公であるおサルのモンモンは豆泥棒の罪で刑務所に入れられる。刑務所所長の後藤は憎たらしいモンモンを叩き潰してやろうと、数々の嫌がらせをするが、天真爛漫で超マイペースなモンモンの強い求心力は、所内の様々な猿を惹きつけ仲間にし、後藤の企みをはねのけていく。後藤を倒し夢の国となった刑務所であったが、豆不足の危機に直面し、豆を求めて刑務所から旅立つこととなる。
優勝商品の豆を手に入れるために最強猿決定戦に参加したり、昔故郷のサル山が人間に襲撃されたときに生き別れとなった父と母の行方を追い求めたり、その故郷の原崎山へ戻ろうと、まだまだ旅は続いてゆく…。
(Tsunomaru/1992-1993/8 books/Shueisha)
COMMENT by Shun
動物をしゃべらせたら、右に出るものはいない!と言われているとかいないとかでお馴染みのつの丸先生のギャグマンガ。モンモン一家を中心とした愉快な動物達の、まるで人間みたいなやりとりは、ホンワカさとシュールさが混じり合っていて面白い。
また、どちらかというとギャグが面白いというよりも、主人公のモンモンの愛着のあるキャラクターが笑いを呼ぶことが多い。
なかでもお気に入りのパターンは放置ツッコミである。
モンモンが自ら仲間に質問しといて、仲間の答えに対して「ふーん」っていう感じの無関心な返しっぷりがたまらない。
天然で脳天気なサルだからこそ、単純ながらも何度も使えるパターンであって、人間ではこうはいかないだろう。
また、ただのおバカマンガにとどまらず、家族を想う気持ちは誰よりも強いモンモンの、グッとささるような感動的な展開もなかなかの魅力だ。
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