代紋TAKE2

STORY

暴力団組員阿久津丈二は大学生の応援団と喧嘩で負け、土下座して詫びを入れる。
それからというもの丈二の極道人生は散々なもの、最後は鉄砲玉に命じられ、逃げる途中で自滅し生涯を閉じた。
再び目覚めると負け組み人生のターニングポイントとなった応援団との喧嘩の真っ最中であった。
丈二はタイムスリップした事に気付く、喧嘩には再び負けるものの、極道の凄み・啖呵で今度は応援団を詫びさせることに成功する。
1度目の人生でお世話になった親分の暗殺の阻止を最初の命題とし、２度目の人生のスタートを切る。

(Kazumasa Kiuchi&Jun Watanabe/1990-2004/62 books/Kodansha)

COMMENT by Shun

今の知識を持って過去に戻れるならば・・・誰しもが思う夢ではないだろうか。それを代わりに実現してくれるのが主人公阿久津である。
下っ端ヤクザであった阿久津は突然過去にタイムスリップし、未来情報という武器をひっさげて極道の世界でのし上って行く。自分だけが知りえる情報を使って巧みに成功を収めていく様子は、とても爽快である。
千葉での明石組の撃退から東京進出の流れは逆転の連続でハラハラし、また阿久津の器量がひしひしと伝わるお気に入りのパートである。

Shun's Score 9