STORY
団塊の世代サラリーマンである主人公嶋耕作が、初芝電産の派閥争いに巻き込まれつつも、屈することなく持ち前の正義感と手腕で活躍していく、サラリーマン漫画の金字塔である。初芝電産では筆頭専務、専務、会長の娘婿の専務が、次期副社長の椅子を狙って3つ巴の戦いを繰り広げていた。
33歳の若さで課長に昇進した島耕作は、専務である宇佐美の部下でありながら、会長の娘婿の大泉にも気に入られ、大泉の愛人のホステスの監視役に命じられる。
そんな折、初芝電産の吉原会長が逝去するという事態が起こり、それを早期に知った宇佐美一派は島耕作を利用してインサイダー取引を行った。知らず知らずのうちに手を貸すことになってしまった島耕作は、それを悔やみ、宇佐美一派の報酬、および宇佐美派に属することを拒否した。結果クビを宣告されることになった島耕作であったが、大泉専務を副社長に昇格させ、宇佐美を失脚させクビを取り消すことを画策し、大泉一派の躍進に加担することとなった。
(Kenshi Hirokane/1983-1992/17 books/Kodansha)
COMMENT by Shun
マンガの人気から考えるに、主人公島耕作は日本でもっとも有名なサラリーマンである。島耕作の出世・成長物語を楽しむマンガである一方、簡易ビジネス書としての面も持ち合わせている。
現実の世界とある程度リンクしているため、例えば島耕作が課長に成りたての1980年代ならば、日本企業の海外企業買収のお話だったり、 最近だったら逆に、中国の日本の土地買い付けのお話などの時事ネタが満載である。
大事なことは全てマンガから学んだ小生であるが、島耕作から得たものは大きい。
島耕作を語る上で、忘れていけないのがモテっぷりである。頭も切れ正義感が強く紳士的な島耕作はとにかく女性にモテるのである。 そして偶然出会って恋仲となった女性が、後に仕事を遂行する上でのキーマンとして登場し、ピンチを何度も救うのである。そんな適度な痛快さも醍醐味のひとつ。
おまけ
知らない間に、同じ小学生だったカツオの年齢を抜き去り、自分より大分年上だと思っていたマスオさんよりも年上になってしまった。 一緒に歳を重ねてくれるのは島耕作だけ。
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