STORY
セールスマンとして働いていた主人公鳩ヶ谷圭輔は、会社の不祥事の責任を全て押付けられ、職、金、恋人の全て失い留置所入りとなってしまう。同じ時に、過去には名門と呼ばれていた彩珠学院高校野球部は甲子園予選で敗退した。
現校長であり13年前に野球部監督であった狭山滋明が目を付けたのが、13年前にキャプテンを務めていた鳩ヶ谷であった。
鳩ヶ谷は13年前に準決勝をかけた試合で、審判であった鶴ヶ島の故意の誤審と言い訳にブチ切れて鶴ヶ島を殴りつけてしまい、そのまま野球の世界から去ってしまった。
しかし、留置所入りとなり全てを失った鳩ヶ谷は彩学新監督を受け入れる。
過激な発言、独自の指導方法を展開し波紋を呼ぶものの、結果とセールスマン時代に身に付けた話術で選手や保護者を納得させ、巻き込んで甲子園優勝を目指して行く。
(Ryu Kamio&Yu Nakahara/29 books as of 2011, August/Shogakukan)
COMMENT by Shun
作戦野球マンガ。主人公鳩ヶ谷監督が部員達の能力を最大限に引き上げ、鋭い采配で勝利を重ね甲子園を目指していく。監督が主人公の野球マンガと言えば、少ないながらも「ROOKIES」や「やったろうじゃん」等があるが、勝利は部員の力によるところが大きく、こと試合中はオマケ的な存在となってしまうことも多い。
しかしラストイニングは部員の力というよりも、監督の力の影響がとても大きいんである。
部員を効率よく育てあげ、いかに力を発揮させるかに尽力し、相手チームのわずかなほころびを見つけ、的確に攻め立てていく。
采配がハマり、実力で上回る他校に勝利していく様子はホント気持ちがよい。
鳩ヶ谷監督に惚れないやつはいない。
トーナメントを勝ち上がるにつれて対峙する新たな強敵、小数ながらもレベルアップしてきた野球部、どんな作戦で、どう攻略していくのか?
夏の県大会決勝もいよいよ終結間近、今イチオシの野球マンガである。
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