Sunday, September 18, 2011

殺し屋1

STORY

究極のドMである安生組の若頭垣原は、失踪した安生組長が、新宿歌舞伎町のハグレ者グループに殺されたことを知り、ハグレ者グループを捜索し、徐々に追い詰めていく。
ハグレ者グループの一員である気弱な主人公イチは、グループのリーダーである「ジジイ」に洗脳されており、普段は弱虫であるが武装スーツに身を包んだら最後、殺戮マシーンへと変貌を遂げ、垣原からの刺客を返り討ちにしていく。
身の内に強いサディスティック性を秘めたイチと、イチに命を狙われる事に喜びを感じる極度のマゾヒストである垣原との対決を中心に、安生組とハグレ者グループの抗争を描く。

(Hideo Yamamoto/1998-2001/10 books/Shogakukan)





COMMENT by Shun

ストーリー的には破門になった半端もののヤクザと本筋のヤクザの抗争であるが、それはただのおまけである。
度の過ぎた暴力表現や、異質な性癖表現が「殺し屋1」の本質である。
例えば暴力表現ならば、血や臓物の乱舞など軽いほうで、素手のみで腕を引きちぎったり、○○○を二股に切断したりと、エグさが際立つ。
人を殺すことで性的興奮を感じる主人公イチ、拷問をするのも受けるのも好む垣原の絡みに注目したい。
随所に目をそらしたくなるようなシーンが散りばめられているのだが、見たくないけど見たいという言葉がぴったりで、
ついついページをめくってしまう、中毒性があるのである。
これを書きながら小生は、香辛料理を「辛い、辛い!」と言いつつ完食してしまうそれを思い出した。

Shun's Score 6


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